測定データ偽造
データ偽造。
なぜ、そんなことをするのか?
悪魔がささやくからである。
1.(ちょとだけ)データを変えれば合格する。
2.合格すればきつい仕事から解放される(データを変えなければ、設計、作り直しが必要)。また、残業しなければならない。
3.作りなおしていたら、スケジュール遅延で、上司からしかられる。
4.データを偽造しても、品質、安全に問題ないと思っている(勝手に思っているだけ?)。もし、合格基準を変えても品質、安全が証明できるなら、それを変えるのが正々堂々としていてよい。(基準は国際、国内標準であったり、社内規格であるため簡単には変えられない)
技術者心理
・うそついてもよい(わからなければ何やってもよい)。
・正直者は損する。
・納期が品質より大事。
今、品質問題、データ偽造でマスコミで騒がれている企業の根深い問題である。
企業文化を形成する、技術者ひとりひとりの考え方、管理者の考え方、役員の考え方が甘いからである。
すべてではないが、著名な企業がこのようなことでマスコミを騒がせるとは、日本製造業の危機である。氷山の一角で、多くの企業もにたりよったりだと思う。
言いたいのは、
なぜ、合格基準を満たすように、あらかじめ設計し、製造しなかったのか?
日本人技術者が「リスク」を予見して、国内外の標準に基づき、いろいろと頭をつかって、知恵を絞って仕事をしなくなった証拠である。
日本製造業の復活は、
リスクを予見した設計、製造技術の深耕である。
このブログでは、いずれこれをテーマに書いてみたい。